船釣りに欠かせない道具のひとつに「電動リール」がありますが、その購入にはある程度の費用がかかります。特に深場や大型魚を狙う場合には、パワーが必要なため電動リールが便利ですが、初めての方や使用頻度が少ない方にとっては、船宿のレンタルリールを利用する選択肢も有力です。ここでは、電動リールの購入とレンタルのコストを比較し、それぞれのメリット・デメリットを考察していきます。また、人気モデルの紹介や購入時のアドバイスも盛り込みました。この記事を通じて、自分に合った選択ができるようサポートいたします。
目次
- 電動リールが必要な釣りの種類
- 電動リールのレンタル料金と購入費用の比較
- 電動リールの元を取るための使用頻度
- おすすめの電動リールとその特長
- 電動リール購入時のチェックポイント
- まとめ:購入かレンタルか?どちらを選ぶべきか
1. 電動リールが必要な釣りの種類
電動リールが特に必要とされるのは、深場での釣りや大型魚をターゲットにした釣りです。電動リールがあることで、深場での仕掛け回収や大型魚の取り込みがスムーズになり、体力の負担も大幅に軽減されます。以下、電動リールが特に重宝される釣りの種類を紹介します。
- ビシアジ釣り(相模湾)
- 水深50〜100m以上で、オモリは120〜130号が標準です。このような重いオモリと深場の釣りでは、手巻きリールでの仕掛け回収は非常に大変です。ビシアジ釣りではクロムツやキンメダイなどの高級魚も狙えるため、電動リールの使用はおすすめです。
- コマセ五目釣り・太刀魚釣り(東京湾口)
- 久里浜沖や剣崎沖など外洋に面したポイントでは、40〜80号のオモリを使用し、水深は30〜100mと深い釣りが多くなります。このエリアでの釣りは魚の引きも強いため、電動リールがあると快適に釣りが楽しめます。
- 中深場五目釣り
- キンメダイやムツ、クロムツなどが狙える中深場五目釣りは、100m以上の深さで行われるため、電動リールがほぼ必須と言えるでしょう。特に中深場五目釣りでは複数の仕掛けを投入し、一度に複数の魚を釣り上げることもあるため、電動リールのパワーが必要です。
2. 電動リールのレンタル料金と購入費用の比較
電動リールのレンタル料金は、船宿によって異なりますが、1回あたり1,000円〜3,000円が一般的です。以下に、主要な船宿のレンタル料金をリストにしました。
船宿 | レンタル内容 | 料金 |
---|---|---|
庄三郎丸 | 貸し竿と電動リール | 500〜2,000円 |
庄治郎丸 | 電動リールと竿のセット(タチウオ・LTアマダイ・マダイ) | 2,000円 |
浅八丸 | 電動リールセット | 2,000円 |
一俊丸 | 電動リール、竿、キーパー、ビシ、テンビンのセット | 2,500円 |
しまきち丸 | 竿・電動リールセット | 2,000円 |
太郎丸 | 電動リール付貸し竿 | 1,000円 |
また、電動リールを購入する場合の価格帯は4万円〜12万円が主流です。高価格帯のモデルほど性能が優れており、耐久性やパワーも強化されていますが、その分元を取るための釣行回数が増えます。以下に、購入とレンタルのコスト比較を詳細に説明します。
3. 電動リールの元を取るための使用頻度
電動リールの価格と元を取るために必要な使用回数について、以下にシミュレーションを行いました。
モデル | 購入価格 | 元を取るまでの釣行回数 | 月1回釣行の場合 | 月2回釣行の場合 |
---|---|---|---|---|
シーボーク 200J | 約6万円 | 30回 | 2年半 | 1年3ヶ月 |
シマノ プレイズ 1000 | 約4万円 | 20回 | 1年半 | 10ヶ月 |
ビーストマスター MD3000 | 約12万円 | 60回 | 5年 | 2年半 |
フォースマスター 3000 | 約7万円 | 約200回 | 実際の使用体験でコスト換算 |
電動リールは、釣行頻度が高い方であれば購入した方が経済的ですが、年に数回程度しか釣りに行かない方にとってはレンタルの方がコストパフォーマンスが良いと言えます。
4. おすすめの電動リールとその特長
ここでは、人気の高い電動リールの最新モデルとその特長をご紹介します。
- ダイワ(Daiwa) シーボーグ 400J
- 2019年モデルで、パワフルな巻き上げ力と高い耐久性が特徴。特に深場での釣りに適しており、初心者にも扱いやすいモデルです。さらに、軽量設計が施されており、長時間の釣りでも疲れにくい点が評価されています。
- シマノ(SHIMANO) プレイズ 1000
- 軽量かつコンパクトで扱いやすく、コストパフォーマンスに優れたモデルです。特に初心者やライトな電動リールを求める方におすすめで、操作が簡単で電動リールに不慣れな方でも安心して使用できます。
- シマノ(SHIMANO) ビーストマスター MD3000
- 高価格帯のハイエンドモデルで、大型魚を狙う本格的な釣り人向け。長期的な使用での安定感とパワーが売りです。ハイパワーモーターが内蔵されており、大物にも安心して挑むことができます。
- シマノ(SHIMANO) フォースマスター 3000
- コストとパフォーマンスのバランスが良いモデルで、筆者も長年愛用しています。頑丈で耐久性が高く、頻繁に釣行する方には強くおすすめします。新しいモデルでは、巻き上げ力もさらに向上し、大物にも対応できる仕様になっています。
5. 電動リール購入時のチェックポイント
電動リールを購入する際にチェックすべきポイントを以下にまとめました。これにより、自分に合ったリールを選ぶ際の判断基準になります。
- 巻き上げ力
- 深場での釣りや大型魚を狙う場合は、巻き上げ力が強いモデルを選ぶことが重要です。巻き上げ力が不足すると、仕掛け回収に時間がかかり、魚を取り逃す可能性が高まります。
- 操作のしやすさ
- 電動リールにはさまざまな操作モードがあり、初心者でも扱いやすいシンプルなモデルから、細かく設定できる上級者向けのモデルまで幅広くあります。自分の釣りスタイルに合ったものを選びましょう。
- 耐久性と防水性
- 船釣りでは潮風や水滴が常にかかる環境のため、防水性や耐久性が求められます。高価なリールほど耐久性が高い傾向にあるため、頻繁に使う方には長持ちするモデルが適しています。
- 価格とランニングコスト
- 初期費用だけでなく、メンテナンスや消耗品のコストも考慮しましょう。定期的なメンテナンスを行うことで、リールの寿命が延び、トータルコストを抑えられます。
6. まとめ:購入かレンタルか?どちらを選ぶべきか
電動リールの購入とレンタルのどちらが適しているかは、釣行頻度と釣りのスタイルによって異なります。
- レンタルが適している方
- 年に数回程度しか釣りに行かない方、または一度試してみたい方にはレンタルが経済的です。1回あたりの費用も2,000〜3,000円とお手頃で、試しに電動リールの便利さを体験したい方にも向いています。
- 購入が適している方
- 釣行頻度が高く、長期的に使用する予定の方。初期費用はかかりますが、電動リールが手元にあるといつでも安心して使用できるため、結果的にコストパフォーマンスが高まります。また、道具にこだわりたい方や最新モデルを試したい方には、ぜひ購入をおすすめします。釣りが趣味の方にとっては、愛着の持てる道具として、釣りの楽しさも倍増することでしょう。
電動リールを購入することで、自分専用の信頼できる道具が手に入ります。釣りの楽しさがさらに深まり、より充実した釣行を楽しむことができるでしょう。興味のある方は、ぜひ最新の電動リールを手に取ってみてください。
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